2022年01月15日

南湖大山−1

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【写真説明】台湾山岳の帝王の最初の紹介にしては余りにも説明的な紹介で申し訳ないが、俯瞰図のダイヤグラムに沿い、鹿野忠雄が特定した4個のカール、現在「上圏谷」、「下圏谷」と通称される景観の実際を紹介することに留めたい。左写真は南湖大山北峰から上下圏谷を俯瞰したもので、上下の高度差が判る。中央写真は下圏谷東側スロープ、即ち、鹿野の4号カールを背にし南湖山荘越しに見る南湖大山山塊。下圏谷向い側が1号カール。右写真は南湖大山東峰下、上圏谷南側2号カールを背にし、北側3号カールを望んだもの。同写真左側に写る北峰下の4号カールの深さが良く判る。いづれも第二回行、2013年の撮影である。(続く)
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2022年01月29日

南湖大山−2

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【写真説明】この壮大無比の山塊を文字にして紹介するのも難しければ、二回の山行で多数撮影した写真の中から選び出して構成し直すのも難しい。尻すぼみのような恰好だが、南湖大山主峰に至る迄の露払いにスペースを割き過ぎたかもしれない。いずれにしても、主峰の紹介は三回の投稿記事で済ませることにする。南湖山荘(標高3,390b)を出て緩やかな登りとなる下圏谷の最低部を南下、鹿野忠雄の特定した1号カールを目指す。そのカールの中途に立つ三叉路標示板、山荘との標高差は300b、主峰との標高差は50bしかない。このまま更に南進すると南湖大山南峰に至り、そこでそのまま稜線伝いに中央尖山を目指すか、一旦1,500bの大下りを演じ中央尖渓まで降りて仕舞い、そこから中央尖山に取り付くか。南湖大山方面から中央尖山を目指すハイカーに後者のルートを辿るパーティーがあるのか?は筆者は判らない。上段中央写真はその三叉路の上部、落差50bの主峰山腹、上段右写真は主峰頂上の遠望。下段写真は主峰頂上の陸測一等三角点標石と中央尖山、両座の標高差は30b強、南湖大山が僅かに高い。この三角点標石の埋定、点の記に「埋定、大正七年六月廿一日、陸地測量士吉野半平」の記録有り。大正7年とは、1918年、筆者の過去二回の登攀時は未だ百年を越えていなかったが、今はとうに一世紀を過ぎてしまった。標石四辺の保護石は埋定時のものではないかと思わせる。(続く)
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2022年02月12日

南湖大山−3

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【写真説明】南湖大山主峰山塊に取り付いてからの眺望は360度何も遮るものが無いので、その絶景は筆舌に尽くし難い。何処を切り取っても絵になる。。。と云うような書きようしか出来ないのが心苦しい。基本各投稿に対し基本写真三枚で紹介することにしているのだが、絶景を三枚で構成するのも難しい作業だ。南湖大山南峰(標高3,470b、百岳29号)、巴巴山(同3,449b、百岳32号)、中央尖山東峰(同3,580b、無基点峰)、中央尖山(同3,705b、百岳10号)と南に連なる稜線は実に豪快である。左写真は朝日を浴びる南湖大山南稜、主峰斜面に続く断崖部分が南峰と巴巴山である。中央写真は雪山連峰、右写真は南湖山荘を含む下圏谷北側を俯瞰したもの、南湖大山北峰から切れ落ちるように形成された鹿野忠雄の特定した4号カール、その後方の南湖北山のスロープが写る。(終り)
posted by 玉山 at 22:48| 台北 ☁| Comment(0) | 南湖大山(第8座:3,742m) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする