2021年07月03日

白姑大山−1

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【写真説明】先ずは白姑大山登山に関連する行政区画を確認しておきたい。台14線霧社支線翠峰(標高約2,300b)から紅香温泉に向かい急降下する部分は南投県仁愛郷力行村に属する。紅香村の行政中心と教会は同県同郷天祥村となりそこから西側白姑大山連峰稜線に至るまでを占め、稜線は台中市和平区梨山里との境界を形成している。但し、目指す白姑大山主峰のみは台中市側に属している。紅香部落(標高約1,100b)と登山口(同約2,000b)の落差は900bもあり、白姑大山連峰の東側山裾になるが、急斜面に農園が切り開かれているのは、向い側の力行産業道路支線が開鑿された急斜面も同じである。ここら辺りの土地利用は北側の梨山中心部に至るまで同様で、高い山並みと深い谷底から成る急斜面の農園の俯瞰は台湾の奇観だと思う。左写真は登山口下方から力行産業道路支線が走る向い側、翠峰方面の斜面を俯瞰したもの。前回投稿の中で埋込で掲載した写真を丁度向い側から撮影したものだ。中央写真は白姑大山連峰登山口、右写真のハイカーに対する警告板が立っているので非常に判り易い。(続く)
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2021年07月17日

白姑大山−2

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【写真説明】ここで、登山口から山頂迄のマイルストーンの距離、標高を紹介すると次の通りだ。先の俯瞰図に加え、もう一枚ダイヤグラムを加え、以下のマイルストーンの位置関係を判り易くした:

・登山口 (標高約2,000b)
・三錐山 (同2,570b)(登山口からの距離:約3`)(登山口との落差:約600b)
・司晏池露営地(同約2,900b)(同約5.5`)(同約900b)
・東南峰 (同3,035b)(同約6.5`)(同約1,000b)
・草青池 (同約3,200b)(同約9`)(同約1,200b)
・主峰 (同3,341b)(同約10`)(同約1,300b)

最初のマイルストーンである三錐山(陸測三等三角点)まで、落差が600bしかないのに写真データを見ると4時間弱を費やしている。上掲の三枚は、この山頂が判然とせず且つ山名の由来が判らない山に至る迄に撮影した写真から選んだ。左写真は登山口から10分程の場所に横たわっていた倒木なのだが、その後の登山道に横たわる倒木の多さを暗示しているのに気付いたのは下山時に同じ時点に戻って来た時である。右写真は三錐山三角点附近の空き地。下掲の六枚は全て三錐山を過ぎてから露営地に至る迄の間に出会った倒木集なのだが、こう並べて見ても残念ながらこれらを跨ぎながら高度を稼がなければならない苦痛は伝わってこないなあ。

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2021年07月31日

白姑大山−3

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【写真説明】左写真は露営地である司晏池附近から撮影したものか、未だ露営地に行着く前に撮影したのかは記憶に無い。山行初日の一番遅い撮影時間は17時半、2月なので既に相当暗かったと思う。同写真中央上の暗い稜線は中横霧社支線に沿っており、やや右側の三角峰は文字通り三角峰(標高2,376b)で、日本時代からそう呼ばれていた。山裾は既に紹介済みの翠峰、日本時代は「追分」、この三角峰山頂、追分駐在所跡は今は台湾大学山地実験場に取り込まれているので、この合歓越嶺古道並びに沿線の遺物を踏査するには予め申請が必要だ。筆者は未だその機会に恵まれていない。最後方の山並みは光頭山、白石山、安東軍山方面か、或いは干卓万山方面かもしれない。逆に同写真下に写るのは三錐山のはずだ。中央写真は露営地、この写真は山行三日目朝、下山する日に撮影したもの。同じ露営地に二泊したのだが、写真に残っているのはこの三日目朝に撮影したもののみ。暗闇の中の帰投と出発であったことが伺える。右写真は露営地脇の池塘、司晏池のはずだ。この水を濾して飲んだかどうか?も記憶無し。(続く)
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2021年08月14日

白姑大山−4

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【写真説明】右写真は司晏池露営地と100b強の標高差のある白姑大山東南峰、無基点峰である。登山二日目朝6時40分通過、丁度10時間後の16時40分に帰還。折角100b稼いだのにそこから一旦標高差約300bの下りになる。その後、白姑大山主脈と主峰への分岐点草青池を目指し落差a500b程登り返すのだが、この登りは非常に堪えた。この斜面でG博士脱落。同時に高山針葉樹群生が目立ち始めるのだが、筆者は残念ながらそれらを明確に特定出来ない。先ず台湾鐵(鉄)杉(タイワンツガ、栂)、台湾雲杉(ニイタカトウヒ、唐檜)が現れ、最高部は台湾冷杉(ニイタカトドマツ、椴松)の純林になるのだが、中央写真並びに右写真が台湾鉄杉か台湾雲杉のどちらかは判らない。もしかしたら台湾冷杉が入り込んでいるかもしれない。いずれにしても、息を吞むような見事な植生の連続である。(続く)
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2021年08月28日

白姑大山−5

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【写真説明】白姑大山主脈と白姑大山主峰への分岐点草青池露営地までの急登は地形図を見ていると然程な感じはしないのだが、当時撮影した写真を見る限りは、最後は岩峰の連続の様相を呈していたようだ。左写真はその登り途中から良く見えていた西側、連続する主脈の果ての白姑大山西峰(標高3,251b)、同西南峰(3,171b)方面の眺望。中央写真は、草青池露営地直下の岩峰と思われるが、乗っ越して来たのか?巻いて来たのか?定かならず。右写真は、東側、来し方を振り返った。司晏池露営地から東南峰を含んだ眺望。以上、多少大判のサイズで掲載した(続く)
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2021年09月11日

白姑大山−6

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【写真説明】上掲左写真は草青池露営地越しに白姑大山主峰方面を望んだ。池と言うからには池塘があるはずだが、池塘そのものを目撃した記憶無し。安物のプラスチックの水盥を連想させる小さな水溜まりがハイカーの為に拵えていた。中央写真は草青池から始まるガレ場、氷河遺跡のはずだ。ここからの針葉樹林は明確にニイタカトドマツ(右写真)と言える。下掲左写真は玉山箭竹の頂上直下。最後は陸測一等三角点。草青池から白姑大山主峰頂上迄、随分苦労した記憶があるが、写真データを確認したら約半時間を費やしたのみだ。(終り)
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