2014年04月26日
大水窟山−1
【写真説明】中央金礦山屋から杜鵑営地、南営地を経由し大水窟に至る間は古道本来の雰囲気を濃厚に残す段でもある。躑躅山駐在所跡地である杜鵑営地まで辿れば、南駐在所跡の南営地、大水窟まで標高3,200メートル内外を維持、この間、4.1K+2.1Kの6キロ強、南営地に近い場所に、大水窟山南尾根沿いに直登する登山道がある―あることになっていた、と表現した方が良さそうだ。この登山口から頂上までの距離は1.2K、時間は90分。。。掲載の二枚はその登山口の様子。
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2014年05月17日
大水窟山−2
【写真説明】登山口から尾根への取り付きは急登、まずは真上に聳える岩峰を目指すのだが、薄い岩板の地肌で踏み跡が見付け辛く、その後の低い針葉樹を中心にした灌木帯では完全に踏み跡を見失い、流石の小綿羊も逡巡、GPSに頼り出す。それでも踏み跡になかなか当たらない。この直登コースは最近は殆ど歩かれていないということか?漸く、最初のピークに辿り着く。小綿羊に依れば四つのピークを越さなければならないというが、幾つピークがあろうと、90分我慢すれば良いのだと自分に言い聞かす。左写真はかなり古い目印、数個見付けたが、新しいものは全く見当たらない。中央写真は悪戦苦闘の小綿羊。右写真は、その第一のピークを見上げる。
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2014年06月07日
大水窟山−3
【写真説明】左写真は第1ピークを越えそのピークを振り返った。中央写真は第2ピークに向かう途中。右写真はその第2ピークを見下す。下掲左写真は第3ピークを目指す途中。同中央写真は第4ピークを第3ピークの稜線越しに望む。同右写真は第4ピークを越え、大水窟山山頂への最後の緩い登り。此の時は既に雨が降り出し、霧が出て、方向感覚を見失っていたので、頂上付近がどういう地形なのかまるで見当付かず。しかもこの時は既に小綿羊のGPSのバッテリーは切れていたのではないかと思う。中華民国山岳協会に依れば登山口から頂上まで、高度差約400メートル、1.2K、90分の登り。我々の場合、3時間半、210分を要した。距離はとても1.2Kなどではない。新めて思う―台湾百岳は簡単には頂上を踏ましてくれない。。。(続く)
2014年06月28日
大水窟山−4
【写真説明】大水窟山山頂。基点は無い。大水窟山屋と秀姑坪を指す指導標を越えると、小綿羊はそのまま下りに掛かり出したので、「頂上は何処?」、「三角点は何処?」と慌てて引き戻し、撮ったのがこれらの写真。危うく、頂上を踏まずに下山する所だった。雨が強く為り出し、視界は悪く、頂上に到達したのはもう夕方四時、我々は頂上から大水窟山屋までの距離の見当は付いていなかったが、我がガイドは少々焦っていたかもしれない。或いは、どうも頂上はなだらかでスペースがありそうだったので、その中の何処かを踏めば登頂と認められると判断していたかもしれない。当方はとにかく証拠が欲しかった。ところで、中央写真表示板には二つの標高が書かれている。大水窟山標高の変遷は次の通り―(57年版)3,742m→(経建3版)3,642m→(76年再測)3,630m。(続く)
2014年07月19日
大水窟山−5
【写真説明】頂上に着いた時点で既に雨の降りは酷かったが、大水窟山屋に向かい東側に向かい抉られている崩壊壁上を下り出すと、雨は横殴りに代わり堪らず合羽を着た。左写真は合羽を着込んだ後一瞬だけ視界が開けた時に撮影したもの。同写真中央奥に写る瘤の左側を巻きながら右下方向に降りて行く。中華民国山岳協会、並びに玉山国家管理処に依ると、大水窟山頂上〜大水窟山屋間の距離は5.3K、但し、現地の指導標では3.7Kの表示、実際1時間15分程度で降り切れたので後者が正しいことになる。この間の落差は約400メートル。左写真を撮った後は小屋に辿り着くまで視界が開けることは無かった。カメラは雨でぐしょぐしょ、それでもこの間の著名な大草原の片鱗を写真に収めるべく何枚かシャッターを切った。その内の一枚が中央写真。左写真撮影から丁度一時間後。右写真は、すっかり干上がった大水窟池。下掲写真は、濡れ鼠状態で到着した時の大水窟山屋、我々一行だけの宿泊だった。(続く)
2014年08月09日
大水窟山−6
2014年08月30日
大水窟山−7
【写真説明】さてさて、今回2014年度旧正月の大水窟山登山、実は、登頂当時雨と霧に見舞われたので、大水窟山そのものがどのような山容を為しているのか?を目撃する機会は無かった。それで大水窟山に関する記事投稿の締め括りとして、もし、以前に撮影した中で偶々大水窟山が写っているものを探し出せれば、それを掲載して投稿を閉じようとした。二枚出て来た。左写真は、中央山脈最高峰秀姑巒山(百岳6号、3,805m)山頂から、大水窟と八通関古道東段方面を俯瞰したもの、2006年2月撮影。同写真右側に写る稜線の崩壊部を左下に抱えた最高点が大水窟山。中央写真は左写真と同地点からの撮影、大水窟池と山屋を含む大水窟と呼称される大鞍部に広がる草原のズーム。大水窟山屋を写真中央に合わせて撮影、但し、この写真には大水窟山山頂は写り込んでいない。右写真は、玉山主峰(新高山、百岳1号、3,952m)から玉山東峰(東山、百岳3号、3,869m)越しに、中央山脈最高部を望む。稜線左から、マボラス(馬博拉斯)山、秀姑巒山、大水窟山北峰(3,625m)、大水窟山の順、2003年4月撮影。同写真左側、玉山東峰と中央山脈の間に稜線が写り込んでいるが、八通関大山を含む稜線。(終り)