既に「台湾古道」ブログの読者に対しては、この新刊の件はアナウンス済みだ。というのは、今回の新刊書の中に盛り込んだ記事は、元々台湾古道シリーズとしてメルマガ『台湾の声』を通じ配信したものがベースである。発刊の運びとなった書籍の内容、構成、発刊の経緯等の詳細は、アマゾンの商品紹介の中の情報とフリーサンプルでフルでカバーされている前書きを参照にしていただければ嬉しい限りだ。
一つだけ以下のコメントを付け加えておきたい。今回本書に所収されている原稿は、令和2年〜4年の丸三年間に渡りメルマガ『台湾の声』に投稿・配信されたものだ。その前身は、同じく『台湾の声』への8年間に渡る台湾古道に関する投稿だ。この過去の古道シリーズ投稿の補遺版作成の構想を兼ね兼ね持っており、それをここ三年で実行したわけだ。この補遺版でカバーされている内容は古道に限定されておらず、多くを台湾山岳にも割いているので、ここで紹介している次第だ。
従って、今回の発刊に際し新たに文章を起こす所謂生みの苦しみに悩まされることはなかった(但し、何度も読み直さなければならないことには閉口したが)代わりに、電子書籍自体の制作は手強かった。初めての電子書籍への挑戦と云うこともあり、出来るだけ単純な書籍構成と相成った。表紙デザインの失敗だけは回避したく、プロにお願いした。幸運なことにここで見るようにこのプロ氏には非常に良い仕事をしていただいたと思う。古道シリーズよりも百岳シリーズに相応しい自身で撮影した写真を選んだ。実際、本書所収の以下13編の内、太字のタイトルが百岳、山岳関連となると思われるので、是非本書を手に取ってみることを切にお薦めするものだ。本ブログの読者がもし『台湾の声』の会員であれば、既にこれらの配信は受けていることになる:
エピソード一 台湾百年古蹟−測量基点
エピソード二 阿罩霧圳と霧峰林家
エピソード三 南蕃騷擾殉職警官碑
エピソード四 「水」地名考
エピソード五 台湾の国鳥
エピソード六 「鹽の道」−裕仁皇太子台湾行啓
エピソード七 裕仁皇太子台湾行啓−高雄巡啓と壽山古道
エピソード八 壽山−水の物語
エピソード九 台湾の桃源郷−南湖大山とシャクナゲ
エピソード十 氷河時代の「生き残り」−ニイタカトドマツ
エピソード十一 蘭嶼(再録、補遺の二部編成)
エピソード十二 台湾地名考−国民政府による「日本風」地名命名
エピソード十三 六亀特別警備道(再録、北段、南段の三部編成)
(終り)
2023年10月14日
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