2023年09月23日

俯瞰図:雪山北峰

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佐々木舜一「大覇尖山及次高山連峰縦走記」に従えば、雪山主峰と雪山北峰は各々次高山主山と次高山北峰である。このブログ内で筆者は以前「次高山北山」という呼称を用いたが、佐々木の記事中であったのか、それとも筆者の思い込みであったのか、定かならず。余りにもニイタカ連峰の呼称を意識し過ぎたかもしれない。

既に百岳の3,700b峰、雪山北峰の巨大なドーム状の威容には十二分に両眼を慣らされて来た上に、三日目の聖稜線O線登攀も豪快な快晴に恵まれたこともあり、今回の俯瞰図は前回の投稿記事の中で大いに述べた幻のムトロツプ山( 穆特勒布山)に焦点が当たるよう切り取って来た積りだ。追加参考図を付与したのは、品田山から雪山北峰までの稜線も起伏が激しく俯瞰する高度を高くしてしまうと、その起伏がぼやけてしまうからだ。

ムトロツプ山は先ずはスミダ山(素密達山)との混同として筆者の目の前に立ち現れたが、四日目早朝からは現実の大きな壁として我々の行く手を遮る。後で知ったことだが、多くのハイカーがスミダ山屋に荷を置き空身でムトロツプ山山頂を往復するようだ。それが終わると、品田山(下り)、雪山北峰(上り)のいづれかのルートを辿る。我々はこの空身の部分は止めにして、詰まりムトロツプ山山頂登攀をスキップして山腹をトラバース、一営地(ムトロツプ山と雲達卡山、ウンダカ山と呼ぼう、の鞍部)で聖稜線、即ち苗栗県泰安郷と台中市和平区との境界線に合流するコースを取った。当日我々のガイドからはそのような説明を受けなかったが、受けたとしてもそれに賛成、反対の意を唱えられるだけの知識も経験も無かったのだが。

一般的にトラバースは直登に替わる迂回コースのことだが、スミダ山屋から聖稜線に出会うまでのトラバースは我々には全く直登の連続だった。我々だけが苦闘したのだろうか?試しに台湾の関連サイトを覗いてみると、GPS記録上に地獄開始とか死路とかの文字がある。。。この取っ掛かりのトラバースが三日目のハイライトと云ったところか。同日、もう一つのハイライトは終点、雪北山屋付近の玉山圓柏の群生とそこからの豪華な夕陽、朝陽の眺望か。(終り)

posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 百岳俯瞰図 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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