2022年05月07日
南湖大山南峰−3
【写真説明】はっと息を飲むほどに美しい樹相が南湖大山主峰と南峰を結ぶ稜線を覆っていると云うのは錯覚だったのに気付いたのは下山後である。南湖池山屋跡地を後にして南峰への登山道が降り切って南峰への取り付きに転じるまでは、確かに樹林帯の中に登山道は拓かれているが、この稜線を形成しているのは大岩石群である。今回掲載した三枚の写真は樹林帯から間歇的に現れる岩石群を垣間見ているようなイメージになってしまったが、実際は、稜線を支配する連続する大岩石に迫られ看られているような塩梅だったはずだ。これは先に掲載した俯瞰図で明らかである。以上は復路で気付いたことで、稜線の恐らく豪快なはずの岩石群を撮影する機会を逸してしまった。筆者が撮影したかったのは各写真手前の樹木ではなく、その奥のおどろおどろしいばかりの岩石群だったのだが、悉く失敗した。そんな中、俯瞰図#33の「大岩盤」は取り分け印象的だったが、他にも同様な辺りを圧する岩盤なり岩石群はあったはずである。尚、「はっと息を飲むほどに美しい樹相」が立ち現れるのは特に今回紹介する区間に限られたことでは無いことを新たに再発見したのは、今回3回目の南湖大山行時である。1回目と2回目の間は約10年空いたが、2回目と3回目の間も同じくらいの時間が空き、各々失われたイメージが多いことを痛感した。2回目と3回目の記憶の空白については後述する予定だ。(続く)
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