2022年01月29日
南湖大山−2
【写真説明】この壮大無比の山塊を文字にして紹介するのも難しければ、二回の山行で多数撮影した写真の中から選び出して構成し直すのも難しい。尻すぼみのような恰好だが、南湖大山主峰に至る迄の露払いにスペースを割き過ぎたかもしれない。いずれにしても、主峰の紹介は三回の投稿記事で済ませることにする。南湖山荘(標高3,390b)を出て緩やかな登りとなる下圏谷の最低部を南下、鹿野忠雄の特定した1号カールを目指す。そのカールの中途に立つ三叉路標示板、山荘との標高差は300b、主峰との標高差は50bしかない。このまま更に南進すると南湖大山南峰に至り、そこでそのまま稜線伝いに中央尖山を目指すか、一旦1,500bの大下りを演じ中央尖渓まで降りて仕舞い、そこから中央尖山に取り付くか。南湖大山方面から中央尖山を目指すハイカーに後者のルートを辿るパーティーがあるのか?は筆者は判らない。上段中央写真はその三叉路の上部、落差50bの主峰山腹、上段右写真は主峰頂上の遠望。下段写真は主峰頂上の陸測一等三角点標石と中央尖山、両座の標高差は30b強、南湖大山が僅かに高い。この三角点標石の埋定、点の記に「埋定、大正七年六月廿一日、陸地測量士吉野半平」の記録有り。大正7年とは、1918年、筆者の過去二回の登攀時は未だ百年を越えていなかったが、今はとうに一世紀を過ぎてしまった。標石四辺の保護石は埋定時のものではないかと思わせる。(続く)
この記事へのコメント
コメントを書く