2020年03月14日
能高山−2
【写真説明】能高越嶺古道東西分岐点を南華山〜卡賀爾山稜線に向かい西側に切り上がると、そこは玉山箭竹に覆われた台地状になっている。この台地状を為す稜線と玉山箭竹の大草原の様子は既に「南華山−3」で紹介済みである。この台地状の中を貫く登山道は、やがて岩峰に突き当り急激に高度を稼ぎ、そこを乗り越すともう一段、更に広大な草原になるのだが、先ずは、筆者手元の市販地図に「63号電塔」と記載された、これまで紹介したのとは別の東西輸電線(高圧電線)に往き当たる。この時まで「電線の万里の長城」は一本と勝手に思い込んでいたので、意外な思いがした。能高山迄の稜線上には露営に適した場所は数多くあるが、点在する池塘を頼りにしたものである。この鉄塔下も格好の露営地である事を、復路小雨のそぼ降る中、数張りのテントを目撃して気付いた。ここに掲載した左写真は、63号電塔を目指す途中の稜線の展望、鉄塔越しに能高山南峰が覗く。中央写真は電塔附近から同じ稜線北側を望む。同地点からのパノラマ写真も添えた。同写真中央はお馴染みの南華山と深堀山であるが、右翼に紹介済みの奇莱主山北峰、左翼に白姑連峰(最高峰は百岳44号、白姑大山、標高3,341b)が控える。右写真は63号電塔下のハイカーの休憩風景。(続く)
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