2019年02月16日
郡大山−11
【写真説明】郡大山登山道に取り付く前日、登山口より先の郡大林道を歩いてみた。目の覚めるように美しい台湾二葉松の木立を抜けると、33`の標示板が現れ、更に進むと、林道は崩壊、車もバイクも通れない。但し、踏み跡が明瞭である。『台灣全覧』を開いて看た。林道は郡大渓方面へ向かう。無雙山(百岳第71号:3,231b;マシルカ山)登山口が45.3`、郡大渓沿いに「郡大渓警備道(中之線古道)」の標記がある―鹿野忠雄『山と雲と蕃人と』の世界!郡大林道33.5`の崩壊部は、筆者にとり夢の世界への入口。。。郡大林道は総延長約90`、これに支線が加わる。無雙山登山口を過ぎて後は、林道は南下、八通関古道西段(=玉山登山道)の観高まで至るが、無雙山登山ルートと郡大渓警備道が交差して後の『台灣全覧』からは、中之線古道の標記は消えてしまうが、筆者が想像した通り、郡大林道と中之線古道が重なっている部分があると云う証左であると思う。その後、泰斗楊郡南亡き後、台湾古道研究の牽引車である鄭安睎博士の1998年の「中之線警備道」踏査メモを読んだ。この踏査行も、無雙山登山道から北側半分、南側観高までの部分は「從八通關古道的觀高走到丹大林道的三分所,走完整段行程。然而我們這次活動的起點改從無雙開始,一來為了縮減時間,二來略過觀高到無雙這一段不確定的路段。」と記されている。(続く)
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