▲[←俯瞰図はココをクリック]
北合歓山登山口から北合歓山を越えて西合歓山頂上へ至り、そのまま同じ登山道を北合歓山登山口まで戻って来るのは、一日コースである。
事実、2003年当時筆者もそうしたのだが、恐らく早朝五時過ぎには出発したはずで、出発後暫くして撮影した写真の時刻から想像出来る。優に八時前には北合歓山頂上に到着、その後、西合歓山頂上に至ったのが丁度十一時である。これらの時刻から、当時は歩行時間として往復約十時間を目論んでいたと思うのだが、登山口に戻って来た際の時刻を推定出来る写真が残っていない。西合歓山に到着した直後から大雨に見舞われ、登山口に戻るのに必死だったことを思いだす。同行者に依れば雹も降って来たと謂うが、これは記憶に無し。
何が言いたいかと云うと、北合歓山までは天国的な眺望を堪能出来ても、西合歓山まで足を延ばすとなると、相当な覚悟が要ると云うことである。
中華民国山岳協会の百岳路線図から歩行時間を拾うと、以下の通りになる:
登山口→北合歓山(100分)→西合歓山(185分)→北合歓山(215分)→登山口(75分)
つまり、北合歓山の往復だけであれば、三時間程度でOKだが、北合歓山頂上を起点とした西合歓山往復に七時間を要してしまうと云うことである。北合歓山から西合歓山へは、標高差が約三百メートルあるので、基本下りである。
但し、下り一方では無い。そのせいで、目指す西合歓山の頂上が何処なのか?ついぞ判らぬままにひたすら我慢して頂上まで辿り着いた。事実、特徴の無い山容で、通常は一度登頂して仕舞うと、その後は遠方からでも特定出来るものだが、今以て西合歓山を指し示せずにいる。
今回の俯瞰図は、北合歓山頂上上空から真西を俯瞰、西合歓山三角点が、北−西合歓山稜線上の一番最後にあることを示した。次回、再登攀の機会に恵まれた際に、心理的な圧迫を最小限に出来るようにとの願いを込めて。(終わり)
2016年03月19日
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