2015年06月20日
合歓山東峰−3
【写真説明】今回は些か百科事典的なコメントになる。東峰に登頂した際、筆者がその可憐さに甚く心動かされたのは、今回掲載した写真に写る花である。その後その花の名前を調べた上で暫くは覚えていたはずだが、この記事を起こすに当たりすっかり失念しており、新たに調べた次第。日本の高山植物に通じておられる方は、直ぐにこれがマツムシソウ(松虫草)であることが判る筈だ。ウィキペディア日本語版だと、松虫草は日本固有種という表現がしてあるので誤解しがちだが、マツムシソウ属とすると世界に七十種程度存在、日本のものは台湾を含む中国大陸南部から北上したものらしい。筆者のパソコンだと「まつむしそう」とタイプしても「松虫草」としか変換されないが、日本のネット上で見ていると、松虫草と「山羅葡」が併記されている。台湾種の松虫草、つまり写真に写る主は台湾では今は「玉山山羅葡」と表記されるが、日本語ではニイタカマツムシソウ、学名に「Hayata」、即ち、早田文蔵の名が冠せられているので、台湾現代表記より相応しい。因みに「羅葡」とは大根(ダイコン)のことだ。更に、大根の古名は春の七草の一つ「スズシロ(清白)」、筆者のパソコンは「すずしろ」とタイプし変換すると「清白」ではなく「羅葡」が出て来る。(終わり)
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