▲[←俯瞰図はココをクリック]
畢祿山は羊頭山とは峰続きである。羊頭山が目立たないのに比べたら畢祿山は見付け易い。両百岳の間には鋸山と云われる七つの岩峰があり遠くからでもそれと判別出来るからで、その西端が畢祿山である。但し、グーグル・アースのダイヤグラムでは両座を結ぶ稜線は平坦に描かれている。
ダイヤグラムは、合歓山上空からの俯瞰図で、合歓山主峰と東峰の鞍部、武嶺(標高3,275m)まで車で登り詰めた行楽客が目にする典型的な北側方面の眺望である。
合歓山主峰上空からの眺望にしたのは、現在の登山口である大禹嶺トンネル(合歓[土/亜]口){[土/亜]口とは中国語で稜線の最低部、鞍部の意}とそれに続く畢祿山への登山道である八二○林道、西は台中から、東は花蓮、タロコ峡谷経由で登り詰める中横(省道8号線)と埔里・霧社方面から登り詰める省道14号甲線の関係を判り易くする為である。大禹嶺トンネルが、これら二つの山岳自動車道路の出合である。
[土/亜]口について。昔なら、道はここを狙って所謂峠道(とうげみち)になるわけだが、現代ならトンネルを通す。台湾百岳との関連で言うならば、良く知られた[土/亜]口は北から思源(標高1,948m→南湖大山、雪山連峰:)、合歓(同2,560m→合歓山、奇來山連峰)、大関山(同2,772m→中央山脈南一段、二段)がある。尚、台湾では[口/亜]の文字を充てている例をよく目にするが、この漢字は「おし」を意味するので誤用だと思う。(了)
2009年02月21日
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