2008年11月29日

羊頭山−1

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【写真説明】西巒大山と同じで羊頭山に意識してカメラのレンズを合わせたことがないので、合歓山付近から中央尖山(百岳第10座、3,705m)方面を撮影した写真の中に羊頭山が写っているものがあるはずだと考え探していたらやっと出て来た。羊頭山頂上から眺望する無明山の肩に中央尖山が覗いていたのを覚えていたからだ。それでも小さく写っているだけで申し訳ない。同写真上側のギザギザした台形状の稜線が写真右端まで延びて二つの小山を築いているが、その小山の右側である。写真更に奥の稜線の尖峰は中央尖山。11月末の撮影で合歓山斜面の草原に一面に霜が降りている様子が判っていただけると嬉しい。

前回の記事で紹介した通り、羊頭山は中横(中部横貫公路、省道8号線)脇に登山口があり、筆者が登った時には、右写真のように道路上に表示があった。これはなかなかユニークな登山口表示である。


筆者が日帰り登山が可能な百岳という表現をする場合は、あくまで登山口−頂上間の往復の時間に限定したもので、中横を辿るだけで台北からでも高雄からでも相当な時間が掛かる。従って、登山する前の夜までに適当な宿、露営地に入り、翌朝早朝に登山口に立てるよう按配する必要がある。登山口に最も近いのは慈恩山荘で、前夜までここに入るのが体力的には最も有利ということになる。山荘から中横を少しだけ合歓山方面に進むと慈恩トンネルがあり、その入り口手前が登山口である。

因みに筆者が百岳への登山を組む場合、午前9時までに頂上に立てるようにスケジュールを組むのを常としている。というのは通常この時間を過ぎてしまうとたちまち雲が上がってきて眺望を遮るからである。その意味では、羊頭山に登るなら朝四時前後に登山口に至るのが適当ということである。

慈恩山荘自体が羊頭山の東側斜面にあるので、登山道は立霧渓の支流の一つである慈恩渓伝いに稜線まで一気に上がりその後は頂上まで緩やかな稜線を辿り、最後は竹薮を掻き分けながら頂上に至るという単純だが登り一方の4キロ強のコースである。

登山口から暫くは両側が崩壊し大きな無数の石が沢に落ち込んだ中を急登する。落石の可能性は幾らでもあり、実際登りながら恐怖感を覚えヘルメットを持参しなかったことを後悔したことを記憶している。

その後は、沢を離れた後も更に急登を強いられ、畢祿山と羊頭山を結ぶ稜線に至った後は上述した通りである。

さて、今回の記事を書くに当り、筆者の辿ったコースを確認する意味でサイト上で公開された最近の参考記録を見ていたのだが、登山口から暫く強いらされる悪沢歩きの様子を描写した記録にお目に掛からない。どうもやはり一般のハイカーには危険とのことで、早めに稜線に出れる様にコースが変更された模様だ。それで片道約4キロのコースと書いたが、今は少しコースが長くなっている可能性がある。(>次回に続く)
ラベル:台湾 台湾百岳
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posted by 玉山 at 07:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 羊頭山(第97座:3,035m) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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