2021年11月06日

審馬陣山−3

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【写真説明】伝統的な思源唖口登山口から最初のマイルストーンとも言える多加屯山避難小屋、又は多加屯山迄は約9`、次のマイルストーンは、通常登山第一日目の宿泊地となる稜雲山荘、登山口から12`附近である。上段は10〜12`附近の点景、下段は稜雲山荘の内外観を掲載した。上掲左写真は気持ちの良い稜線上の平坦部で池塘がある。この点景は二回目の南湖大山行の際、一回目の印象が僅かだが残存していた数少ない場所の一つだ。南湖山荘までの登山道総延長凡そ20`の中間点辺りだ。上掲中央写真は、更に歩を進めると現れる樹林帯で森全体が湿潤している気配があった。この付近の初回の山行の印象は皆無だったが、この稿を起こすに当たり暫く写真を眺めていたら、夜中、原住民ポーターに連れられムササビ狩りをしながら下山する途中で、ヘッドランプの光に真っ赤に反応する樹上のムササビに目を凝らしていた場所ではなかったろうか?と思うことだった。上掲右写真は、11`附近の通称「木杆鞍部」と呼ばれる南湖渓小屋方面、詰り中央尖山へ直接取り付く登山道との分岐点だ。何故この写真を掲載したかと言うと、この分岐点に至る少し手前で、中央尖山に登られ下山途中の八十歳を越えたハイカーに遭遇したからだ。中央尖山、台湾百岳10号、標高3,705b、台湾五岳では無いが、「尖」を文字通り体現した山岳で、台湾人ハイカーにとり一度は登っておきたい圧倒的な名峰だ。筆者にチャンスはあるだろうか?(続く)
posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☁| Comment(0) | 審馬陣山(第83座:3,141m) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月20日

審馬陣山−4

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【写真説明】登山道14`附近から稜線は草原地帯に転じ、この後登山道最高地点となる19`地点、南湖大山北峰(標高3,592b)に至るまで360度の豪快な眺望に搦め取られる。先ず進行方向右手に中央尖山の雄姿が立ち現れる。更に行く手右側、即ち南側に目を転じると合歓山連峰まで明瞭に望める。それが上掲左写真である。同写真右上奥に写る尖峰は「一奇」、奇莱山北峰である。この眺望を逆に望んだ一例は、「畢祿山−1」に掲載した写真である。登山道を振り返り来し方を見やると、これまで辿って来た稜線越しに雪山山脈の総覧が飛び込んで来る。上掲中央写真は稜線登山道越しに雪山山脈南部をズームし佳陽山(岩盤が露出した山塊)とその両側の大剣山、剣山、更に雪山山脈の左側同写真上中央部は白姑大山群峰である。上掲右写真は審馬陣山山頂直下より望む雪山(稜線上の瘤状の山塊)。この稜線登山道より100b程離れた場所にある審馬陣山山頂は地形上は何の特徴も無く何故台湾百岳に選定されているのか判らない。只手軽に百岳登頂を約束されると云うのは有難い。三角点は陸測三等である。最後になってしまったが、この山名の由来はタイヤル語「シンバジン」の日本語漢音訳である。(終り)
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posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☀| Comment(0) | 審馬陣山(第83座:3,141m) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする