2012年06月02日

俯瞰図:玉山前峰

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さて、いよいよ玉山連峰の記事連載をスタートさせる。「いよいよ」と断ったのは、玉山はご存知のように台湾最高峰にして、日本時代は文字通り日本一の山であったからだ。

但し、本ブログの読者に過度の期待を持って貰うのも恐縮なので、まず、冒頭で二つだけコメントしておく。一つは玉山連峰を単純に、(標高の高い順から)主峰、北峰、北々峰、東峰、南峰、西峰、前峰とすると、残念ながら私自身は現在まで主峰、西峰、前峰しか登攀する機会に恵まれていない。主峰、所謂新高山には三度登頂したにも拘わらずだ。もう一つは、私の「台湾古道」ブログ中、「玉山古道」シリーズを通じて私の玉山礼賛は完了している。そのシリーズの中で書き留めた以上のネタはもう余り残されていない。

尤も、「玉山古道」と云っても、当時の全長は阿里山森林鉄道終点沼平駅からタータカ登山口を経て新高山下駐在所(現在の排雲山荘)まで辿り、この後、新高山頂上を目指した。現代の玉山登山道で、当時の登山道と重なるのは、新高山下駐在所から頂上の部分だけというのが私の理解である。明確に判る大きな違いは、当時は西山(玉山西峰)頂上経由で新高山下駐在所へと辿ったことだ。

尚、当時の新高山登山地図が欲しい方は私宛にご遠慮なく申し出ていただきたい。秘密のコピーではなく、台湾では一般に公開されている。この登山地図に纏わる私自身のエピソードも添えてご提供申し上げる次第である。

今回のダイヤグラムは、タータカ登山口、玉山前峰、西峰、排雲山荘、主峰に至る稜線と高度差が判リ易い方面からの俯瞰とした。

posted by 玉山 at 21:21| 台北 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 百岳俯瞰図 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月23日

玉山前峰−1

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【写真説明:写真はクリックして拡大】「駱駝の瘤」―左写真は、「玉山古道(新高山歩道)−8」で掲載した中央写真と同じタイミングで撮影された一枚で、鹿林山(標高2,895メートル)頂上足下から玉山連峰を望んだもの。同写真左手前は麟趾山(同2,854メートル)稜線、次に玉山前峰(同3,239メートル)と玉山西峰(3,467メートル)が駱駝の瘤(こぶ)のように最後は玉山主峰(新高山:同3,952メートル)まで繋がる。同写真右手前に写る枯れ木は山火事の名残り。中央写真は麟趾山頂上からそのままストレートに玉山タータカ登山口に降りていく登山道途中から玉山前峰を眼前に望む。その前峰右側山腹の最も高い位置の白い線が玉山主峰への登山道であり、その下の何条かの白い線は楠渓林道。右写真は、今度は玉山登山道の取っ掛かりの部分からタータカ登山口と麟趾山を振り返ったもの。螺旋状の道路は楠渓林道。同写真でも僅かに見て取れるが、日本時代は麟趾山の写真左側山腹を貫く道がタータカ登山口に至る登山道だったが、今は同写真右側の舗装道路からタータカ登山口に至る。(続く)
posted by 玉山 at 16:31| 台北 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 玉山前峰(第69座:3,235m) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする