2009年01月10日

羊頭山−3

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【写真説明】左写真は羊頭山三等三角点。同写真最後方は奇來主山北峰(百岳16号:標高3,607メートル)。頂上はでこぼこがあるが、割と広く低い笹で覆われ、360度の展望が効く。

右写真は頂上からの無明山(百岳第29座、3,451m)大崩壊を望む。後方に覗く針峰は中央尖山(百岳第10座、3,705m)。無明山のキラキラ銀色に輝く崩壊部の偉容は実に強烈な印象だった。同時に、筆者自身が頂上に立った時は午前11時近くで既に雲が相当な勢いで駆け上がる途中、遥か後方を歩いていた同行者の行方を気にしつつ、慌ててカメラのシャッターを押していた。

羊頭山は一日行ということもあり、これで一旦終わりにする。(終わり)
ラベル:台湾 台湾百岳
posted by 玉山 at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 羊頭山(第97座:3,035m) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月31日

「台湾百岳」について−5:新田次郎「劔岳 点の記」

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【写真説明】私の友人が測量に携わる者のバイブルとして紹介してくれた新田次郎の「劔岳 点の記」を読み終えた。山登りに興味が無ければなかなか楽しめない小説だと思う。これは仕方がない。加えて雪山の経験があれば尚更臨場感があろうというものである。雪渓の話がよく出てくる。劔岳より遥かに高い山々が連なる台湾では、緯度上は半分が熱帯なので雪渓は形成されない。雪崩が起きることも無い。それでも厳冬期の日本の山を彷彿とさせる様が現出する。写真は、雪山主峰(日本時代の次高山、標高3,886メートル、百岳第2座)東壁、雪山東峰(同3,201メートル、百岳第72座)から望んだもの。1月の撮影。主峰山頂は写真左奥稜線の最高点。台湾人でも台湾百岳のどの一座かに登ったことがあれば、「劔岳 点の記」は十分楽しめると思う。映画の方はもう試写会が始まっているそうだ。台湾の山岳愛好家の間でも話題になりそうだ。願わくは、それら台湾の愛好家が目にする三角点は、同書で描かれているのと正に同じ苦労をしながら、陸地測量部柴崎芳太郎の先輩、同輩、後輩達によって埋定されたことに思いを寄せて欲しい。

[写真をクリックして拡大] 本文へ...
ラベル:台湾 台湾百岳
posted by 玉山 at 21:03| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする