2008年09月06日

西巒大山−2

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【写真説明】これまで色々な方向から撮影した西巒大山方面が写っているであろう写真を探していたらやはりあったので、それらの写真を紹介して、西巒大山のシリーズは二回で打ち切りにする。

左写真は明け方、省道18号線を阿里山から塔塔加方面へ向かう途中で北東方面を撮影した一枚。同写真右手前の稜線は塔塔加ビジター・センター後方の東埔山(標高2,782メートル)に繋がる稜線、次の右側稜線は郡大山(同3,263メートル、百岳第60座)に繋がる稜線、そして三番目の稜線上高い嶺が西巒大山である。その右の嶺は郡坑山(同2,936メートル)。更にその奥の稜線は合歓山連峰、南湖大山連峰が重なる。

右写真は阿里山山塊の対高山(標高2,405メートル)頂上下から左西巒大山、右郡坑山を望んだもの。「対高」とは「新高山に対する」の意である。

因みに、新高山の名前を山名に残すのは、対高山の他に、開高山(標高2,134メートル、「新高山に開く」)と観高山(同2,938メートル、「新高山を観る」)がある。(終わり)
ラベル:台湾 台湾百岳
posted by 玉山 at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 西巒大山(第92座:3,081m) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月27日

「台湾百岳」について−3:点の記

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【写真説明】左写真は私が初めて台湾最高峰玉山(旧新高山)に登った時に撮影したもの。実はこれは珍しい写真である。というのは、台湾最高峰を極め狂喜している登山客が写っていないからである。もし玉山に週末、祝日を利用して登頂する場合、頂上は人だかり、皆この頂上の石碑と共に記念撮影に余念がなく辛抱強く順番を待たなければならない。登頂の前の晩に拝雲山荘に泊まり込んだ登山客は翌朝三時過ぎには起きて準備を始める。当時私も週末利用組だったが、その前の晩、他のパーティーのテントに潜り込み盛んに高粱(こうりゃん)酒を飲み、そんな早い時間にはとても起きれず、加えて朝起きたら寝袋の中がぐっしょり湿っている。高所低気圧でアルコール度の極めて高い酒(通常は58度、最近はアルコール度数を抑えたのも市販されている)を飲み過ぎた為寝小便をやらかしたのだ。そんなわけで二日酔いで朦朧とする頭を抱えやっと頂上に辿り着いた時は、他の登山者は下山した後だった。石碑右肩に写る尖峰は関山(百岳12号:3,668メートル)。右写真は玉山一等三角点標石。大正6年10月13日(1917年)に陸地測量部(現在の国土地理院の前身)江口萬蔵に依り埋設、「一等三角點」の刻字は写真左側面にある。因みに、台湾百岳の中で一等三角点を擁するのは11座である。

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ラベル:台湾 台湾百岳
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