2019年06月22日

俯瞰図:奇莱主山(第20座、3,560m)

[←俯瞰図はココをクリック]


奇莱主山北峰と奇莱主山の頂上間の距離は約5`程度である。中華民国登山協会ルート図だと北峰頂上から奇莱主山主脈上に設営されている奇莱山屋北側少しばかりの北峰・主山三叉路まで降り切るのに70分、そこから主山頂上まで約2時間の距離である。この間、登山道は東側玉山箭竹の草原と西側断崖の起伏の抑えられた境界上を忠実に辿るので、天気さえ良ければ快適この上無い縦走が約束されるのだが、3,500bを超える稜線上に就き然程には終日上天気に恵まれない。筆者の2003年の登山の際も、午前11時には霧が湧き出し、主山頂上に辿り着いた午後1時には既に展望が遮断されていたことが当時撮影した写真から判る。

ところで「奇莱主山北峰−3」で北峰・主山路線上に合計4箇所の露営地があると紹介した。登山口である松雪楼から数えると、黒水塘小屋、成功山屋、成功一号堡、そして最高所(3,300b)にあるのが奇莱山屋で、この内写真を残す機会があったのは黒水塘小屋と成功一号堡の二箇所のみと書いた。その後、実は主山主脈上の奇莱山屋が写り込んでいる写真が残っていることに気付いたのだが、愕然としたことには稜線登山道の東側に建っていることだった。長年、同避難小屋は登山道西側、しかも稜線より低い場所にあったと云うイメージが焼き付いていたからだ。

奇莱主山は合歓山群峰側から展望すると北峰のように特徴のある山容からは程遠く、丈の低い二等辺三角形を呈している。その存在観が鼓舞されるのは、合歓山より南側の清境農場辺りからの主山主脈の眺望だと思う。今回掲載の俯瞰図は登山に興味の無い面々の方々も幹線車道上の往復時に飛び込んで来る数多の山稜を、霧社・清境農場(上空)方面から望む奇莱主山主脈上の北峰、主山、南峰をイメージしたものだ。今は一部自動車道に取って代わられた台湾を代表する二つの古道を入れ込んでみた。(終り)
posted by 玉山 at 00:00| 台北 ☔| Comment(0) | 百岳俯瞰図 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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